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排卵注射をすると卵子が早く消費されてしまうのでしょうか?

2023.10.7 妊活レッスン

妊娠の準備をしている多くの女性は、「排卵注射によって卵巣の予備力が早期に消費されてしまうのではないか」と質問をいただきます。そのため、孕医で上記の問題を整理し、質問に答えていきたいと思います。


📌女性の卵細胞は胎児のときから卵巣の中に存在していて先天性のものです。新生児の両側の卵巣にはおよそ600万個あるといわれています。


📌若い女性は毎周期およそ20-40個の卵胞(Antral follicle)が卵巣に現れます。下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(GnRH)の刺激は、そのうちの1~2個の成熟と排卵を促進するのに十分であり、十分な刺激を受けられない残りの胞状卵胞は萎縮します。思春期の排卵開始から閉経するまで約40年かかり、この間に合計約2万個の胞状卵胞が排卵周期に消費され、卵巣内の他の卵胞は使用されずに縮小していきます。


📌治療中は、排卵注射(高単位のFSHまたはLHを含む)を投与して、この周期中に十分な刺激を受けられなかった胞状卵胞の成長と成熟を可能にし、より多くの卵子を利用できるようにします。これはいわゆる「資源回収」です。本来消費されなった卵子を使用するため、卵子の在庫に影響を与えたり、閉経が早まったりすることはありません。


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