不妊症とは、世界保健機関(WHO)において一定期間(1年)の不妊期間を持つものと定義しています。避妊せずに夫婦生活を営み、1年経過しても妊娠しないと、一般的に不妊症だと判断されます。
不妊症の原因は、男性女性のどちらにもあります、女性側の原因は40%、男性側の原因は40%、どちら側にも問題がある場合は20%を占めています、また原因不明の場合も10%あります。不妊検査を希望するのであれば、できるだけ早いうちに受けましょう。
不妊原因によっては、投薬治療にで足りないものを補ったり過剰なものを抑えたりしながら、ステップアップ治療を行うこともあります。薬剤で不妊原因そのものが根治するケースは、非常に限定的であり、投薬をお行っている期間のみ薬剤の力を借りて問題を乗り越え、妊娠しやすい状態に導くいう考え方です。
世界保健機関(WHO)により、禁欲期間は3~5日間おすすめします。
女性側:
男性側:
体外受精では良質な卵子をできるだけ多く採取するため、卵子の成熟を助け、排卵を起こしやすくする排卵誘発剤が用いられることがあります。場合によっては副作用が起きてしまう可能性もあります。 主な副作用は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)です。軽度であれば、通院治療で済みます。重症化すると入院加療が必要となります。
卵巣の表面の血管から水分やタンパク質、電解質が漏れ出してお腹に溜まることにより起こります。腹部の膨張感や腹痛など自覚症状があれば、一週間で改善されます。しかし、体重の急増や呼吸困難、尿量が一日500ml未満などであれば、入院し点滴で血液濃縮の防止や尿量の確保を行ったり、胸やお腹などに多量に溜まっている水を除去する処置が行われます。
OHSSを発症した場合は、妊娠すると症状が悪化しますので、体外受精の胚移植は一旦中止し、症状が改善されたら、次の月経周期に再開することになります。
体外受精と自然妊娠の流産率を比べみると、ほぼ同じ10~20%とされています。 高齢出産の場合、流産の頻度は増加するとされており、卵子は年齢と共に老化していくため、不妊や出産の原因になることがあります。
流産の主な原因は受精卵に染色体異常の問題があり、それ以上成長できないことが原因です、他にも子宮形態異常や黄体機能不全など原因になる場合があります。
一般的には、早期妊娠(12週未満)の流産なら、子宮内容物は月経のような出血で完全に娩出できるので、経過観察で対処できます。また、12週以降なら、出血量が多いため、子宮内容除去術(D&CやInduction)を行う場合が多いです。
不妊症治療のために卵巣刺激を受けた女性は、通常の妊婦より子宮外妊娠を起こす可能性がわずかに高い。 これは、不妊治療を受ける人自身が卵管に問題を抱え、子宮外妊娠の確率が平均人よりも高いことが原因である可能性があります。 したがって、不妊治療後に考えられた患者の超音波検査と血液検査を綿密にフォローアップする必要があります。