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子宮腺肌症について知ろう

2023.7.26 妊活レッスン

子宮腺筋症(adenomyosis)または子宮腺腫といい、これは子宮内膜症の一種です。子宮内膜とは子宮膣内に位置する組織で、月経周期とともに厚くなり、剥がれ落ちて月経を成形します。しかし剥がれ落ちる過程の中で、子宮の筋肉層に逆流すると、子宮腺筋症と呼ばれる子宮内膜症(正常な位置にない状態)になります。


⬛子宮腺筋症のおもな症状
*月経異常:月経の期間が長かったり、経血も量が多い、レバーのような塊(凝血塊))がある、貧血になりやすい。
*生理痛:激烈な月経痛は子宮腺筋症によく見られる症状です。痛み止めが必要なほどの痛み。


⬛子宮腺筋症の診断
*エコーによる検査
*採血でCA125の検査(通常数値の場合35以上)と病理学的な検査など。


⬛子宮腺筋症の治療
*薬物治療:ホルモン剤を使用して子宮腺筋症の症状の軽減、妊娠率を高めます。
*手術:子宮内膜症組織を手術による切除をし、痛みの緩和や妊娠の成功率を高めます。


⬛子宮腺筋症によっておこる問題と妊娠に関する問題
*不妊:子宮腺筋症によって子宮筋層内が厚くなったり硬くなったりする症状が見られます。これは胚移植や着床に影響する可能性があります。
*流産:子宮腺筋症は流産の可能性を高めます。(特に妊娠初期)
*早産:子宮腺筋症が重症な場合は早産の危険性があります。
*出産困難:子宮腺筋症が重症な場合、子宮の収縮に影響が出て難産になる可能性があります。


医師によく相談し、一人一人に合った治療方法を提供し、妊娠成功率を高めます。


孕医看護師 李敏鳳