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採卵手術後の注意事項

2023.5.18 妊活レッスン

 
採卵手術は体外受精または卵子凍結保存の過程で重要なステップです。卵胞が少ない人は卵子の数量を心配し、卵胞が多い人は手術後の痛みを心配することがあります。どちらにしても不安や心配が生じます。私は孕醫生殖センター看護師長の張宜君(チャン・イージュン)です。下記は採卵手術後によくある10個の問題についてまとめました。一つ一つお答えし、皆様のお役に立てればと思っております。

1.卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を引き起こしやすい要因はなんですか?
-AHM(抗ミュラー管ホルモン)の数値が4以上、または多嚢胞性卵巣症候群(たいのうほうせいらんしょうこうぐん)の方が比較的なりやすく、排卵誘発剤および卵子の採取後に過度な刺激が発生するリスクが高まります。卵胞が成熟しトリガー注射が必要になった時点で、医師は個々のケースに合わせて成熟した卵子(15-20個以上)、エストロゲン濃度(4000pg/mL以上)に基づいて刺激を避けるために適切なトリガー注射の種類と量を調節します。

2.採卵数は妊娠成功に関係ありますか?
-卵子を採取できる場合、人々は喜びと心配の両方を感じることがあります。喜びの理由は、妊娠の可能性が高まり、凍結保存できる胚も得られ、将来的に解凍して妊娠率を高めることができるからです。一方、卵の数が少ない人は心配する必要はありません。医療チームは一生懸命これらの貴重な胚を育てるため、皆さんの希望を実現するお手伝いをします。孕醫生殖センターは、1つの卵を採取し、1つの胚を形成して植え付け、赤ちゃんを出産する例もよく見られます。培養結果を安心して待っていてください。

3.採卵手術後よく見られる症状はなんですか?
-観察できる症状:麻酔後の吐き気、嘔吐、めまい、少量の出血、軽度の腹部の膨張感。 -直ちに医師に見てもらう必要がある症状:強烈な痛みのある腹痛、呼吸困難、重度の吐き気や嘔吐、尿の減少、大量出血。

4.採卵手術後はどのような食事をすれば良いですか?
-「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」の症状がない場合:野菜や軽い食事をおすすめします。また1日当たり1500-2000㏄の水分を摂取してください。そのほか血行を促進する薬や漢方は避けてください。これらが出血を引き起こす原因ともなります。
-「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」の症状がある場合:野菜と高蛋白質(魚、肉、卵、牛乳、豆類、)、減塩、1日あたり2000㏄の水分+電解質飲料(ポカリやfin等)の補充を推奨しています。あまり食事が取れない場合には市販のプロテインを飲むのも良いです。そのほか血行を促進する薬や漢方は避けてください。

5.採卵手術後の内服薬は飲み切らなくてはいけませんか?
-採卵手術は一種の*侵襲的(体に負担のかかる)手術です。術後の内服薬には鎮痛剤、抗生物質、止血剤が含まれており、感染予防や止血のため飲み切らなくてはなりません。また、必要に応じて「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」を防ぐために、プロラクチン低下薬も追加で投与されますので、必ず指示通りに内服してください。

6.採卵手術後はお休みはどのくらい取ったほうが良いですか?
-採卵手術当日は痛みや麻酔薬に対して個人差がありますので、当日はお休みしていただいたほうが良いです。支障がなければ翌日から普段通りでかまいません。(ご自身の体の回復に合わせて調整してください)

7.次の生理はいつになりますか?
-採卵手術後の生理はトリガー注射剤の種類や投与量によって異なりますが、一般的に10〜12日程度で生理が来ます。

8.採卵手術後の性交や運動はしても大丈夫ですか?
-採卵後は卵巣腫脹や黄体嚢胞があり、この時期の性交や激しい運動は卵巣捻転や黄体破裂の原因となります。一週間を空けることを推奨しています。

9.採卵手術後、入浴や水泳は可能ですか?
-採卵後、外傷はありませんが、膣壁に針穴が開いており、感染を避けるために入浴や水泳はしばらくお控えください。

10.採卵手術後もサプリメントの補充を継続しますか?
-採卵手術の状況や結果を踏まえ、主治医と相談の上ご判断ください。