子宮内膜ポリープ(Endometrial Polyp) 子宮内膜とは子宮内の層のことで、上皮組織と粘膜組織で子宮の真ん中に位置しています。月経とともに内膜は剥がれ落ち、胚が着床するのも子宮内膜です。子宮粘膜に以上があった場合、突起物が形成され、ポリープと呼ばれます。
①子宮内膜ポリープができる原因: ・内分泌疾患:エストロゲン刺激剤の長期使用、またはホルモン補充療法を受けている ・肥満:BMI30の女性、脂肪組織が多い、体内のホルモン失調を造成、これらは内膜を増加させる原因につながる。 ・子宮内膜炎:子宮腔の炎症または出産後の子宮感染、帝王切開の傷口から感染等が原因で造成。 ・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):ホルモン失調により、子宮内膜の以上成長がみられ、子宮内膜増加につながる。
②子宮内膜ポリープの症状: ・不正出血 ・経血量が増える、または月経の時間が長くなる ・月経が終わった後にも出血がみられる
③子宮内膜ポリープの検査方法: ・エコー検査:エコー検査で子宮腔を確認し、異常の有無を確認します。 ・子宮鏡検査:子宮鏡で子宮腔を確認し診断または治療を行います。
④子宮内膜ポリープの治療方法 ・無症状または妊娠の計画がない場合はエコー検査での経過観察。 ・異常出血等の症状がみられるまたは妊娠を考えている場合、子宮鏡手術による治療。
子宮内膜ポリープの大半は良性組織で、月経の際に剥がれ落ちることもあります。そして定期的に検査を行えば、必ずしも手術にとる切除が必要ではありません。もし妊娠を考えているのであれば、専門医に相談し、着床にどのような影響があるのか判断し個人にあった治療に進みましょう。